ソンムル(膳物、贈り物、お土産)
韓国語でいわゆる贈り物のことを、
韓製漢語を用いて、
膳物(ソンムル)と言います。
膳物とはもともと祭祀に用いる
祭壇の供え物のことですが
ご先祖様に献上した食べ物を、
家族や親戚のみんなで
食べたところからきています。
今では祭礼の時だけでなく、
日常的にいろいろな贈り物がされます。
人を訪ねる時は、
ジュースの詰め物や食べ物、鉢植えなどの
手土産を持って行くことが多いです。
そういう習慣があるため
街角で見かけるお店には、
手土産用に便利なジュースセットが
箱に詰められて店先に並んでいます。
小さな花屋さんも
街のいたるところで見かけられます。
そのほか誕生日やクリスマス、
還暦のお祝いなどでも贈り物がされます。
また、日本人と同じで
綺麗に包装された贈り物をもらったとき、
その場ですぐに包装を解くことは
礼儀に反するとされています。
日本では、
お盆にお中元、年末にお歳暮を
贈る習慣がありますが、
これは韓国でも同じで、
秋の名節、秋夕(チュソク)や年末年始には、
デパートの特設コーナーで
人々が贈り物を選ぶ姿が見かけられます。
韓国での贈答品も日本と同じように、
食品や嗜好品が多いですが、
日本に比べると
おそろしく値段の高い商品が並んでます。
たとえば、5万円相当の商品
6万円の牛肉30kg
5万円の石首魚10匹
5万円の高麗人参
高額で、しかも冷蔵庫には
とても収まりきらないような
たくさんの量の品物を贈る人が多いようです。
贈り物は、日頃の感謝の気持ちを
物に託して伝える手段ですが、
高額品やブランド品を贈る点では
日本人の感覚を越えてしまっています。
日本人の贈答品といえば、
自分を基準にして申し訳けないですが
たいだい3000円ぐらい、
お世話になった人に5000円ぐらいのものですよね。
比較的手頃な値段で、
季節や送り先の家族構成などを考えて
夏なら素麺とか水ようかん
家族の多いところは
油セットとか石鹸、洗剤というたぐい
あとはビールの詰め合わせなど、
値段的には5000円までを考えています。
韓国人は気持ちを表したいので
たくさんの量や豪華なもの
高額のものになってしまうようです。
こうした豪華な贈り物は、
送り主が直接相手の自宅まで
持参するのが習わしのようですが、
一人では抱えきれないほどのあまりの量に、
もらった方も閉口してしまうこともあるようです。


