族譜(チョックボ、家系図)
韓国では、男の子と女の子が産まれるのとでは大違いです。
日本でも後継ぎ問題で、男の子が産まれることを喜ばれることが多いですが、韓国はもっとうるさいようです。
というのも韓国社会は、「家門」の意識が強く、父系血縁を大切にします。
父親の家系が代々続いていきます。
女性は家を継ぎません。長男が家を継ぎます。
韓国では夫婦別姓です。
女性は、父親の姓を継ぎ、結婚しても姓は変わりません。
子供たちは、父親の姓を継ぎます。
日本の場合は男の子が産まれなければ、「婿養子」という方法もありますが、韓国では「婿養子」がありません。
長男のお嫁さんは男の子を産むことが至上命令のようです。
男の子が生まれなかったら、その家系が途絶えてしまいます。
ですから、韓国では男の子が生まれるまで、子供を産み続ける人も少なくありません。
お腹の子供が女の子だとわかると中絶をしてしまう人もいるので、胎児の性別を教えるのは法律で禁じられています。
●本貫(ほんがん)
本貫は、戸籍に記載された本籍地のことを言います。
姓の発祥地を表すものとして使われています。
同一の氏族のルーツを表すもので、同姓の場合でも本貫が違えば別の氏族と見なされます。
韓国の本貫では、先祖の中の偉大な人物を始祖と呼び、その人物かその子孫が住み着いた土地や
封じられた場所などを本貫とします。
●族譜(チョックボ、家系図)
本貫の管理は、族譜を作成して行われています。
李氏朝鮮時代の支配層の間では、有力両班(ヤンバン)氏族の一員であることを、具体的な系譜関係で示すことが要求され、族譜が社会的な地位の根拠として重視されていました。
両班(ヤンバン)とは、一定のレベル以上の官職についた者の子孫ということですが、常民も科挙という試験によって官職につき、両班となる機会が開かれることになっていました。
こういう体制なので、族譜を偽造することによって、両班と自称する者がどんどん増えたと聞きます。
そして今も族譜は刊行されています。
族譜とは父系を中心として血縁関係を図表式に記した種族の系譜です。
始祖から始まって世代順は縦、同じ世代は横に配列します。
記載された人毎に名前、生没年月日、官職、著述などを記録します。
子供については、養子関係、嫡序の区別
(正式な妻からの子なのか内縁の妻からの子なのかという区別)
男女の区別などを明白にしています。
韓国では、1997年に憲法裁判所で、民法第809条1号が無効と判断されるまで、同姓同本貫の場合の結婚が禁止されていました。
この判決後、同姓同本の事実婚の夫婦が、法律上の夫婦の便宜を受けることが出来るようになりました。
現在韓国では、8親等内の親戚の結婚は法的に認められていません。


